【ダイソー・セリア】100均のプリントできる布で始まった手作りの世界 – セリアの110円商品が変えた私の創作人生

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100均のプリントできる布で始まった手作りの世界

2022年3月、当時35歳の主婦だった私は、長男の小学校入学準備で必要な手作りグッズの多さに頭を抱えていました。体操服袋、上履き入れ、防災頭巾カバー、給食ナプキンなど、既製品では規格が合わない学校指定のアイテムが山ほどあり、裁縫が苦手な私には大きな負担でした。特に困っていたのは、息子が大好きなキャラクターの生地が市販されていないことと、オリジナルデザインで作りたいという息子の要望でした。

「ポケモンとトーマスが一緒にいる絵がいい」「僕が描いた恐竜の絵を使って」など、子どもならではの自由な発想に応えてあげたい気持ちはあるものの、現実的にどうすればよいか分からずにいました。そんな時、近所のセリアでたまたま見つけた「プリントできる布」という商品が、その後2年間にわたって私の生活を一変させ、手作りの楽しさを教え、家族の絆を深め、さらには副業として収入を得るまでに発展する手芸ライフの出発点となることになりました。

最初は息子の入学準備のためだけのつもりでしたが、この110円の小さな布切れから始まった創作の世界は、私に新たな才能を発見させ、ものづくりの喜びを教え、家族みんなが参加できる共通の趣味をもたらしてくれました。今振り返ると、あの日セリアで「プリントできる布」を手に取った瞬間が、私の人生における大きなターニングポイントだったと確信しています。

【ダイソー・セリア】100均のプリントできる布で始まった手作りの世界
目次

息子の入学準備で直面した現実

2022年2月、長男の和也(6歳)の小学校入学まで残り1ヶ月となった時点で、私は学校から配布された「入学準備用品リスト」を前に途方に暮れていました。リストには約15項目の手作りが推奨される用品が記載されており、それぞれに細かいサイズ指定がありました。

最も頭を悩ませたのは、息子の強いこだわりでした。和也は自閉スペクトラム症の傾向があり、好きなものへの執着が人一倍強く、「普通の市販品では嫌だ、僕だけの特別なものがいい」と主張していました。特に、体操服袋については「ポケモンのピカチュウと、きかんしゃトーマスと、僕が描いた恐竜が全部一緒にいる絵がいい」という具体的すぎるリクエストがありました。

手芸店を何軒も回りましたが、当然ながらそんな都合の良い生地は存在しません。オーダーメイドで作ってもらうことも検討しましたが、見積もりを取ると1点につき5,000円から8,000円という高額で、必要な全てのアイテムを作ると10万円近くになることが判明しました。夫の収入だけで生活している我が家には、とても支払える金額ではありませんでした。

また、私自身の裁縫スキルにも大きな不安がありました。学生時代の家庭科以来、ミシンにほとんど触れたことがなく、直線縫いがやっとという状態でした。母に相談すると「私が作ってあげる」と言ってくれましたが、和也の特殊なリクエストを説明すると「それは無理よ」という反応でした。

インターネットで情報収集をする中で、「アイロンプリント」や「布用プリンター」という方法があることを知りました。しかし、専用の機器やソフトウェアが必要で、初期投資だけで数万円かかることが分かりました。「たった一度の入学準備のために、そこまでお金をかけるべきか」という迷いもありました。

そんな八方塞がりの状況で迎えた3月初旬のある日、息子を連れて日用品の買い物でセリアを訪れた際、手芸コーナーで「プリントできる布」という商品を偶然発見しました。パッケージには「家庭用プリンターで印刷可能」「アイロンで定着」「洗濯OK」という魅力的な文字が並んでいました。価格は110円。「これが本当に使えるなら、救世主かもしれない」という淡い期待を抱いて購入することにしました。

プリントできる布 セリア

初めての「プリントできる布」体験

「プリントできる布」を購入した当日の夜、息子が寝た後に早速試してみることにしました。パッケージを開けると、A4サイズの白い布が1枚入っており、裏面には薄いシート状の台紙が貼り付けられていました。説明書によると、この台紙のおかげで家庭用プリンターでも紙と同様に印刷できるとのことでした。

まず最初のテストとして、息子が描いた恐竜の絵をスキャンしてデジタルデータにし、パソコンで簡単な編集を行いました。我が家のプリンターは5年前に購入したキヤノンの複合機でしたが、特別な設定は不要で、用紙種類を「厚紙」に設定するだけで印刷可能でした。

印刷が始まると、本当に布に絵が印刷されていく様子に感動しました。息子が描いたカラフルな恐竜の絵が、思った以上にきれいに布に再現されました。色の再現性も予想以上で、クレヨンで描いた微妙な色合いまでしっかりと表現されていました。

印刷完了後、説明書に従ってアイロンでの定着作業を行いました。布の上にクッキングシートを置き、中温のアイロンで約30秒間プレスすることで、インクが布に定着するという仕組みでした。アイロンを当てた後、台紙を慎重に剥がすと、息子の恐竜の絵がしっかりと布に印刷されていました。

手触りを確認してみると、印刷部分は若干の厚みとわずかな硬さがありましたが、不快になるほどではありませんでした。色落ちテストとして、湿らせたティッシュでこすってみましたが、インクの滲みや剥がれはありませんでした。

この初回テストの成功により、「これなら息子の要望を叶えることができそう」という確信を得ました。翌日から本格的な入学準備グッズの制作に取り掛かることにしました。

体操服袋作りでの大成功とその波及効果

「プリントできる布」の基本的な使い方を理解した私は、まず息子が最も重要視していた体操服袋の制作に着手しました。和也のリクエストは「ピカチュウ、トーマス、自分が描いた恐竜が一緒にいる絵」という複雑なものでしたが、デジタル技術を活用すれば実現可能だと考えました。

まず、インターネットで著作権フリーのピカチュウ風のキャラクターイラストとトーマス風の機関車のイラストを探しました。完全に同じものは著作権の問題があるため、「似ているけれど別のキャラクター」という位置づけで、黄色い電気ネズミと青い機関車のイラストを見つけました。

次に、息子が以前描いた恐竜の絵をスマートフォンで撮影し、パソコンに取り込みました。無料の画像編集ソフトを使用して、3つのキャラクターを組み合わせた1枚の画像を作成しました。背景には息子の好きな青空と草原を配置し、まるで3人の仲良しキャラクターが冒険をしているような構図にしました。

A4サイズの「プリントできる布」3枚を使用して、体操服袋に必要な面積分の布を印刷しました。印刷したのは、メインのキャラクター画像1枚と、息子の名前を大きな文字で印刷したもの1枚、そして小さなワンポイント模様を散りばめたもの1枚でした。

印刷後の定着作業も前回の経験を活かしてスムーズに行うことができました。その後、手芸店で購入した無地の紺色の布と組み合わせて、体操服袋のデザインを考えました。メインの印刷布をポケット部分に使用し、名前入りの布を蓋部分に、ワンポイント模様を肩紐部分に使用する計画を立てました。

ミシンでの縫製作業は、YouTubeで「体操服袋の作り方」を検索して動画を参考にしながら進めました。直線縫いが中心で、思ったよりも難しくありませんでした。印刷した布部分の縫製では、針が通りにくくなることを心配しましたが、特に問題なく縫うことができました。

プリントできる布 セリア

完成した体操服袋を息子に見せた時の反応は、今でも忘れることができません。「うわー!僕だけの特別なバッグだ!ピカチュウとトーマスと恐竜が一緒にいる!」と大喜びで、何度も何度もバッグを抱きしめていました。その様子を見て、「苦労した甲斐があった」と心から思いました。

この成功体験により、私の中で「手作りへの自信」と「プリントできる布への信頼」が確固たるものになりました。息子の喜ぶ姿を見て、残りの入学準備アイテムも同じ方法で作ってみようという意欲が湧いてきました。

上履き入れには、息子が好きな電車の写真を使用しました。近所の踏切で撮影した実際の電車の写真をプリントし、息子の名前と組み合わせてオリジナルデザインを作成しました。防災頭巾カバーには、息子が描いた家族の似顔絵をプリントし、「○○家の防災グッズ」という文字を添えました。

給食ナプキンには、息子の好きな食べ物(ハンバーグ、オムライス、イチゴ)のイラストを散りばめたデザインを作成しました。A4サイズより小さいナプキンでしたが、プリントした布から必要な部分だけを切り取って使用することができました。

約2週間かけて必要なアイテムを全て完成させた頃には、材料費は以下のような内訳になっていました:

  • プリントできる布:110円×8枚=880円
  • 無地の布地:約1,500円
  • その他の材料(糸、ゴムなど):約500円
  • 合計:約2,880円

当初検討していたオーダーメイドの見積もり(約10万円)と比較すると、97%以上のコストカットを実現できたことになります。しかも、息子の要望を100%叶えた完全オリジナルのアイテムが作れました。

夫もこの結果に大変驚いており、「君にこんな才能があったなんて知らなかった」と褒めてくれました。また、息子の通う保育園のお迎えの際に他のお母さんたちから「和也くんのバッグ、素敵ですね。どちらで作られたんですか?」という質問を頻繁に受けるようになりました。

最初は「実は自分で作ったんです」と答えるのが少し恥ずかしかったのですが、「すごい!どうやって作ったんですか?教えてください!」という反応が続くうちに、自信を持って説明できるようになりました。特に、同じく入学準備で悩んでいるお母さんたちからの関心は高く、「プリントできる布」の存在を教えてあげると、皆さんとても興味を示してくれました。

プリントできる布 セリア

近所のママ友との情報共有と技術向上

息子の入学準備が一段落した2022年4月頃から、近所のママ友たちとの間で「手作りグッズ情報交換会」のようなものが自然発生的に始まりました。きっかけは、同じマンションに住む田中さんから「プリントできる布の使い方を詳しく教えてほしい」と相談されたことでした。

田中さんの娘さん(年長)も来年小学校入学予定で、同様の悩みを抱えていました。特に、娘さんがプリキュアの大ファンで、「プリキュアの手作りグッズがほしい」と言っているものの、正規のライセンス生地は高価で手が出ないという状況でした。

そこで、我が家にお招きして実際に「プリントできる布」の使用方法をデモンストレーションすることにしました。田中さんには事前にプリキュア風のオリジナルイラスト(著作権に配慮したもの)をいくつか準備してもらい、実際に印刷から縫製まで一緒に行いました。

田中さんは最初「私、パソコンが苦手で…」と心配していましたが、実際にやってみると思ったより簡単だったようで、「これなら私にもできそう」と喜んでくれました。特に、スマートフォンで撮影した子どもの写真をそのまま使える手軽さに感動していました。

この田中さんとの協働作業を通じて、私自身も新しい技術を学ぶことができました。田中さんが持参したスマートフォンの画像加工アプリを教えてもらい、より簡単に画像編集ができることを知りました。また、田中さんの方が私より裁縫の技術が上手で、「返し縫い」や「袋縫い」などの丁寧な縫製方法を教えてもらいました。

この成功をきっかけに、マンションの他のママ友たちからも声がかかるようになりました。佐藤さん(3歳男の子のママ)は「子どもが描いた絵をTシャツにプリントしたい」という希望があり、鈴木さん(5歳女の子のママ)は「手作りエプロンに子どもの好きなキャラクターを入れたい」という相談でした。

月に1〜2回のペースで、我が家のリビングで「手作り教室」を開催するようになりました。参加者は3〜4人程度で、みんなで材料を持ち寄り、お茶を飲みながら楽しく作業をしました。子どもたちも一緒に参加することが多く、「自分の作品ができていく過程」を実際に見ることで、とても喜んでくれました。

これらの活動を通じて、私の技術も大幅に向上しました。様々なデザインの要望に応える中で、画像編集のスキルが向上し、縫製の技術も安定してきました。また、「プリントできる布」以外の手芸材料についても詳しくなり、手芸店での買い物が楽しくなりました。

夏休みの自由研究プロジェクト

2022年7月、息子の初めての夏休みが始まりました。小学1年生の夏休み自由研究のテーマを何にするか悩んでいた時、息子から「お母さんと一緒に、布にお絵かきする機械の勉強をしたい」という提案がありました。

この提案を聞いて、「プリントできる布」を使った自由研究は面白いアイデアだと思いました。ただし、小学1年生にも理解できる内容にする必要があるため、以下のような構成で進めることにしました:

テーマ:「ぼくのえが ふくになった! ~プリントできるぬののけんきゅう~」

研究内容:

  1. プリントできる布がどうやって作られているかの調査
  2. 普通の布との違いの比較実験
  3. 色の出方や洗濯での変化の観察
  4. 実際に作品を作る制作体験

まず、図書館で「印刷の仕組み」や「布の種類」について書かれた児童書を借りて一緒に勉強しました。息子にとっては難しい内容もありましたが、「インクが布に染み込む」「熱で固定する」といった基本的な仕組みは理解できたようでした。

比較実験では、普通のコピー用紙、普通の布、プリントできる布にそれぞれ同じ絵を印刷(普通の布は当然印刷できないので、息子に手描きしてもらいました)して、違いを観察しました。息子は「プリントできる布だけ、絵がきれいに印刷できた」「普通の布に描いた絵は、洗うと薄くなった」という観察結果を自分の言葉で記録していました。

色の変化実験では、同じ絵を5枚のプリントできる布に印刷し、それぞれ異なる条件(日光に当てる、洗濯する、アイロンをかけるなど)で1週間放置して変化を観察しました。息子は毎日写真を撮って記録をつけ、「洗濯しても色が変わらない」「日光に当てても大丈夫」という発見をしていました。

制作体験では、息子が夏休み中に描いた絵日記の絵をプリントしてオリジナルTシャツを作りました。海で遊んだ絵、昆虫採集の絵、花火大会の絵など、夏の思い出がつまった絵をTシャツに印刷し、世界で一つだけの作品を完成させました。

研究のまとめでは、息子なりに「プリントできる布はとても便利」「お母さんと一緒に作るのが楽しい」「もっといろんなものを作ってみたい」という感想を書いていました。

9月の新学期に提出した自由研究は、クラスの中でも注目を集めたようで、担任の先生からは「親子で協力して取り組んだ素晴らしい研究ですね」という評価をいただきました。また、他の保護者の方からも「面白い研究でしたね。我が家でも試してみたいです」という声をかけていただきました。

この自由研究を通じて、息子の「ものづくりへの関心」がさらに高まりました。また、親子で一つのプロジェクトに取り組む楽しさを実感し、家族の絆も深まったように感じました。

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