【ダイソー・セリア】100均アロマオイルとの2年間 – 香りが変えた私の日常と心の変化

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100均アロマオイルとの2年間 - 香りが変えた私の日常と心の変化
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疲れ果てた毎日からの脱却を求めて

「また今日も疲れた…」

仕事から帰宅して、夕食の準備をしながら呟くのが日課になっていた。フルタイムの事務職と2人の子育ての両立で、毎日がめまぐるしく過ぎていく。朝は6時起床、子どもたちの朝食準備、保育園の送り、8時間の勤務、お迎え、夕食準備、お風呂、寝かしつけ。気がつけば夜10時を過ぎ、自分の時間なんてほとんどない。

週末も家事と買い物で終わってしまい、「リラックス」という言葉とは無縁の生活が続いていた。夫は出張が多く、平日はワンオペ育児。ストレスが溜まる一方で、イライラすることが増えていた。

きっかけは友人の家での体験 転機となったのは、ある日曜日に訪れた友人宅での出来事だった。玄関を入った瞬間、ふわっと上品な香りが漂ってきた。

「何この良い香り?」と尋ねると、「アロマオイルよ。リビングにディフューザーを置いているの」という答えが返ってきた。友人の家で過ごした3時間は、本当に心地よく、久しぶりに深くリラックスできた。

帰り道、「アロマって良いなあ。でも高そう…」と思いながら歩いていた。調べてみると、エッセンシャルオイルは1本2,000円から5,000円、ディフューザーも3,000円以上するものばかり。「始めてみたいけど、合わなかったら無駄になる」という思いで、なかなか購入に踏み切れずにいた。

100均での意外な発見

それから2週間後、ダイソーで日用品を買い物していた時、偶然アロマオイルコーナーを発見した。

「100均にアロマオイル?本当に香るの?」

正直、第一印象は疑念だった。本格的なエッセンシャルオイルとは明らかに違う、カジュアルなパッケージ。「フレグランスオイル」という表記で、純粋な精油ではないことは明記されていた。

しかし、110円という価格の魅力は大きかった。「失敗しても110円なら諦めがつく」と思い、とりあえず3種類選んでみることにした。

最初に選んだ3種類

  • ラベンダー: リラックス効果で有名、寝室で使ってみたい
  • ペパーミント: 集中力アップに良さそう、仕事部屋で試してみたい
  • オレンジ: 気分を明るくしてくれそう、リビングで使ってみたい

同時に、アロマオイル用のディフューザーも探してみたが、100均にはなかった。「どうやって使おう?」と思っていたら、店員さんが「コットンに数滴垂らして置いておくだけでも香りますよ」と教えてくれた。コットンも一緒に購入し、合計440円の買い物となった。

初回使用時の驚きと期待

家に帰ってすぐに試してみることにした。まずは寝室でラベンダーから。

ラベンダーでの初体験 コットンに2滴ほど垂らして、ベッドサイドテーブルに置いてみた。最初はそれほど香らないかな?と思ったが、10分ほどすると、ほのかに甘い香りが部屋に漂い始めた。

「あ、本当に香る」という単純な驚きと同時に、確かにリラックスできるような感覚があった。その夜は、いつもより早く眠りにつくことができた。「これが110円?」と、正直驚いた。

ペパーミントでの集中力実験 翌日は在宅勤務だったので、仕事部屋でペパーミントを試してみた。スーッとした清涼感のある香りが部屋に広がると、確かに頭がすっきりする感覚があった。いつもなら午後に眠くなるのに、その日は最後まで集中力が続いた。

オレンジで家族の反応を確認 週末、家族がリビングに集まる時間にオレンジを使ってみた。甘くて温かい香りに、夫は「何か良い香りがするね」、子どもたちは「お菓子の匂いがする!」と反応してくれた。家族全体の雰囲気も、なんとなく和やかになったような気がした。

使用方法の模索と工夫

コットンでの使用に慣れてきたが、「もっと効果的な使い方があるのでは?」と思い、様々な方法を試してみることにした。

ティッシュペーパーでの応用 外出先でもアロマを楽しみたくて、ティッシュペーパーに1滴垂らして持参してみた。職場のデスクに置いておくと、ほのかに香って仕事中のリフレッシュになった。同僚からも「良い香りですね」と声をかけられることが増えた。

お風呂での活用 湯船にオレンジオイルを2滴垂らしてアロマバスに挑戦した。お風呂場全体に柑橘系の香りが広がり、一日の疲れが溶けていくような感覚を味わった。子どもたちも「今日のお風呂、良い匂い!」と喜んでくれた。

掃除との組み合わせ 雑巾がけの際、水にペパーミントオイルを数滴混ぜてみた。掃除中にスッキリした香りが広がり、単調な家事が少し楽しくなった。仕上がりも、ただ水拭きした時より清涼感があるような気がした。

手作りスプレーへの挑戦 無水エタノール(これも100均で購入)と水を混ぜ、アロマオイルを加えて手作りスプレーを作ってみた。カーテンやソファにシュッと吹きかけると、部屋全体がほのかに香った。

香りの種類の拡大と効果の実感

3種類のオイルで手応えを感じた私は、徐々に他の香りも試してみることにした。100均なので、気軽に新しい香りに挑戦できるのが魅力だった。

ユーカリの発見 花粉症の季節に、鼻づまりで困っていた時にユーカリを試してみた。清涼感のある香りを嗅ぐと、確かに鼻の通りが良くなったような感覚があった。科学的根拠は分からないが、実際に楽になったので継続して使用した。

ローズの優雅さ 「たまには贅沢な気分を味わいたい」と思い、ローズオイルを購入した。100均とは思えないほど上品な香りで、使用すると自分が特別な存在になったような気分になった。来客前に使用すると、家全体が上品な雰囲気になった。

レモングラスでの気分転換 仕事でストレスが溜まった日に、レモングラスを試してみた。爽やかで少しスパイシーな香りが、モヤモヤした気持ちをスッキリさせてくれた。「香りで気分が変わる」ということを実感した瞬間だった。

季節に合わせた使い分け 使い続ける中で、季節や気分に合わせて香りを選ぶようになった。

  • 春:ローズ、サクラ(期間限定商品)
  • 夏:ペパーミント、ユーカリ、レモン
  • 秋:オレンジ、シナモン(期間限定商品)
  • 冬:ラベンダー、ローズ、バニラ(期間限定商品)

家族それぞれの香りの好み発見

アロマオイルを日常的に使うようになって半年が経つ頃、家族それぞれに香りの好みがあることが分かってきた。

夫の意外な反応 最初は「匂いはあまり得意じゃない」と言っていた夫だったが、ユーカリとペパーミントは気に入ってくれた。「仕事で疲れた時に、この香りがあると落ち着く」と言うようになり、自分から「今日はどの香りにする?」と聞いてくることも増えた。

8歳息子の好み 息子は甘い香りが好きで、オレンジとバニラを気に入った。宿題をする時に「良い匂いがあると集中できる」と言って、自分からアロマの使用をリクエストするようになった。実際、宿題に取り組む時間も長くなったような気がした。

5歳娘の反応 娘はローズとサクラなど、花の香りを好んだ。「お姫様の匂い」と表現して、アロマを使う時間を特別なひとときと感じているようだった。お友達が遊びに来た時も、「我が家は良い匂いがするね」と褒められることが多くなった。

生活リズムへの組み込み

アロマオイルの効果を実感した私は、より計画的に日常生活に取り入れるようになった。

朝のルーチンとして 朝の支度をする時間に、ペパーミントやレモンなどの爽やかな香りを使うようになった。洗面所でコットンに1滴垂らして置いておくだけで、家族全員が清々しい気分で一日をスタートできるようになった。

特に月曜日の朝など、週の始まりで重い気分になりがちな時には、柑橘系の香りが本当に役立った。「今週も頑張ろう」という前向きな気持ちになれた。

帰宅後のリセット時間 仕事から帰宅して、夕食準備に取りかかる前の5分間を「アロマタイム」として設定した。その日の気分や疲労度に応じて香りを選び、深呼吸しながらリラックスする時間を作った。

この習慣を始めてから、仕事モードから家庭モードへの切り替えがスムーズになった。以前は帰宅後もイライラしていることが多かったが、アロマで一度リセットすることで、家族に優しく接することができるようになった。

就寝前のリラックスタイム 夜、子どもたちを寝かしつけた後の貴重な自分時間に、ラベンダーやローズなどのリラックス系の香りを使用した。読書をしたり、翌日の準備をしたりする時間が、以前よりもずっと穏やかで充実したものになった。

香りがある空間で過ごすことで、「自分を大切にしている」という感覚も生まれた。たった110円の投資だが、心理的な効果は計り知れなかった。

意外な用途の発見

アロマオイルを使い続ける中で、リラクゼーション以外の用途も発見した。

虫除け効果の実感 夏場にペパーミントやユーカリを使っていると、蚊が少なくなったような気がした。完全な虫除けとは言えないが、化学的な殺虫剤を使うより安心感があった。特にベランダでの洗濯物干しの際、ペパーミントオイルをスプレーボトルに入れて使うと、虫の寄り付きが少なくなった。

消臭効果の活用 靴箱の臭い対策に、コットンにティーツリー(後に購入した種類)を垂らして置いておくと、嫌な臭いが軽減された。玄関全体も爽やかな香りになり、来客時の印象も良くなった。

ペットを飼っていないが、友人宅でペットの臭いが気になる場所にアロマオイルを使ったところ、効果があったという話も聞いた。

集中力向上の実感 在宅勤務が増えた時期に、仕事用デスクでローズマリー(新たに購入)やペパーミントを使うと、明らかに集中力が持続した。科学的根拠は定かではないが、主観的には大きな効果を感じた。

重要な資料作成やプレゼン準備の際には、必ず香りを使うようになった。同僚にも「最近、仕事の効率が良くなりましたね」と言われることが増えた。

季節のイベントとアロマオイル

1年間使い続ける中で、季節の行事やイベントにもアロマオイルを取り入れるようになった。

クリスマスシーズン 12月になると、シナモンやオレンジ、パインなどの香りを使って、家の中をクリスマスムードにした。市販のクリスマスキャンドルよりも香りの調整ができるし、火を使わないので安全だった。

子どもたちも「今日はクリスマスの匂いがする!」と喜び、特別感を演出することができた。クリスマスパーティーにお友達家族を招待した際も、「素敵な香りですね」と褒められた。

桜の季節の演出 春の期間限定で販売されていた桜の香りを見つけた時は、迷わず購入した。お花見に行けない年も、家の中で桜の香りを楽しむことで季節感を味わうことができた。

桜の香りを使用している間は、子どもたちも「お花見気分」になって、普段より穏やかに過ごしていたように思う。

夏休みの思い出作り 夏休み中は、朝にオレンジやレモンなど明るい香りを使い、夕方にはラベンダーでリラックスタイムを作った。規則正しい生活リズムを香りでサポートすることで、長い夏休みも充実して過ごせた。

子どもたちにとっても、特定の香りが夏休みの思い出と結びついているようで、後になってその香りを嗅ぐと「夏休みの匂いだ!」と懐かしがっている。

他の100均との商品比較

ダイソーでの使用に慣れた頃、他の100均ショップでもアロマオイルを探してみることにした。

セリアでの発見 セリアでは、ダイソーとは異なるブランドのアロマオイルを発見した。パッケージデザインがより洗練されていて、香りの種類も微妙に異なっていた。

実際に使い比べてみると、セリアの方がやや香りが上品な印象だった。特にローズとラベンダーは、セリアの方が自然に近い香りがした。ただし、香りの持続時間はダイソーの方が長いように感じられた。

キャンドゥでの探索 キャンドゥでは、アロマオイルに加えて、アロマワックスバーなどの関連商品も充実していた。アロマオイルの種類はダイソーやセリアより少なかったが、ユニークな香りが多かった。

特に「和の香り」シリーズとして、畳や金木犀の香りがあったのは興味深かった。日本人には馴染み深い香りで、リラックス効果も高かった。

使い分けの結論 結果として、用途や好みに応じて3店舗を使い分けるようになった。

  • ダイソー:定番の香り、コストパフォーマンス重視
  • セリア:上品な香り、来客時など特別な場面
  • キャンドゥ:ユニークな香り、変化を楽しみたい時

友人・知人への影響と広がり

アロマオイルを日常的に使うようになった私の変化を、周りの人たちも感じ取っていたようだった。

ママ友への影響 子どものお迎え時に「最近、すごくリラックスして見えるね」と言われることが増えた。アロマオイルの話をすると、「100均にあるの?知らなかった!」という反応が多かった。

その後、何人かのママ友が実際に購入し、「本当に良いね」という感想をもらった。子育て中のストレス軽減に、アロマが役立っているようだった。

職場での評価 職場でも、「最近、落ち着いて見える」「集中力が続いているね」といった評価をもらうようになった。直接的にアロマオイルの効果とは言い切れないが、リラックスできる時間が増えたことで、仕事への取り組み方も変わったのだと思う。

家族の変化 夫は最初こそ半信半疑だったが、今では積極的に香りを選んでくれるようになった。「今日は疲れたから、リラックスできる香りにしよう」など、自分の状態に合わせて香りを選択している。

子どもたちも、アロマオイルがある生活が当たり前になり、「今日はどんな匂いにする?」と聞いてくることが日課となった。香りに対する感性も豊かになったように思う。

2年間使用後の効果と変化

アロマオイルを使い始めてから2年が経過した時点で、自分自身と家族にどのような変化があったかを振り返ってみた。

ストレス対処法の獲得 最も大きな変化は、ストレスを感じた時の対処法を身につけたことだった。以前は、イライラしても「我慢するしかない」と思っていたが、今は「アロマでリセットしよう」という選択肢がある。

たった5分間でも、好きな香りを嗅ぎながら深呼吸することで、気持ちを立て直すことができるようになった。これは、仕事でも育児でも大きな変化をもたらした。

睡眠の質の向上 就寝前にラベンダーやローズを使う習慣を続けた結果、明らかに寝付きが良くなった。以前は布団に入ってから1時間近く考え事をしていることが多かったが、今は香りでリラックスしてすんなり眠りに入れる。

朝の目覚めも良くなり、日中の疲労感も軽減された。睡眠の質向上が、全体的な生活の質向上につながったと実感している。

家族関係の改善 アロマオイルを通じて、家族で「今日はどんな気分?」「どの香りが好き?」といった会話が増えた。お互いの感情や好みを共有する機会が増え、家族の絆も深まった。

特に子どもたちとの関係では、一緒に香りを選んだり、新しい使い方を考えたりする時間が、貴重なコミュニケーションの場となった。

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